米ディズニー元CEO復帰で成長戦略の軌道修正へ

米ウォルト・ディズニーが異例のトップ交代というニュースです。

なにが異例なのか

異例な点は3つ。

2020年2月にCEOに就任したボブ・チャペック氏は、2年の任期途中で退任したこと。

2005年から2020年まで15年間もCEOを務めていたボブ・アイガー氏が再びCEOに返り咲いたこと。

ボブ・アイガー氏が71歳であること。

ディズニーはどうなる?

ディズニーが置かれている環境は、インターネット動画配信サービスの競争が激化している。そこへきてアメリカ経済の減速が加わり、逆風が強まっている。

ディズニーが2019年に始めた動画配信サービス「ディズニー+」は直近7~9月期で過去最大となる約15億ドル、約2100億円の営業赤字を計上している。

こうしたディズニーが抱える課題への対処を急ぐためのトップ交代と考えられている。

2024年の黒字化を目標に掲げるも、北米での成長は頭打ち。

2022年12月に予定する値上げも収支改善ではなく顧客離れを招きかねない。

こうした状況を受けて、ディズニーの株価は年初来4割の落ち込みとなっている。

アイガー新CEOへの期待

アイガー氏は在任中、合併や買収によって売上高を約2倍、時価総額を約5倍に伸ばした実績がある。「ディズニー+」もアイガー氏在任中にスタート、会員を1億6420万人にした。

規模の拡大によって赤字も膨らむことになったわけだが、前任者が失敗したコストカットをどうリカバリーして成長路線に舵を切れるのかに注目が集まっているようだ。

今後2年の任期で、財政の立て直しと後継者の育成を進めるとのこと。

ディズニーがどのように“転換”するのか重要な2年になるのかもしれない。