文明開花の名目で民族を抹殺してきた歴史を問い直すカナダの英断

カナダ政府が19世紀から1990年代まで実施していた同化政策を伝える記事。

つい半年前の2022年10月27日に、カナダ議会の下院である庶民院で、「インディアン寄宿学校制度(IRS)」 がジェノサイドだったと認める判断が下された。

この見解については、過去にも議案とされていて、今回2度目で認められることになった。

ジェノサイドであるとの判断は、国連で採択されたジェノサイド条約の第二条に違反しているとの指摘から議案化されたことによる。

寄宿学校は先住民を隔離する目的で運営され、それらが有していた文化を破壊したと政府が認定したことを意味する。

植民地的な歴史背景があったにせよ、肉体的な加害がなくても「文明化」というお題目で実施された施策についてその被害を認めたのは画期的。

教育の名のもとにスルーされがちな問題は、日本も例外ではなく、中東の迫害を考えるうえでも一助になりそうだ。

カナダの日系移民については、つい先日も触れたばかりだった。

カナダでは、2023年に移民政策に関する大きなアナウンスがあるとの話もあったが、引き続き注目してみたい。