ドラマ「古見さんは、コミュ症です。」はコミュニケーションにおけるコーディネーターの大切さを教えてくれた

NHKドラマ「古見さんは、コミュ症です。」がおもしろかった。

全8回。録画して、ようやく観終わりました。

池田エライザさん演じる古見硝子(この名前も最初は笑った)、6話ぐらいまでほとんどセリフがなく、その点でアニメ作品よりも演出が難しかったと思うけど、逆に古見硝子の神秘性が際立ってよかったと思います。

池田エライザは「名建築で昼食を」が良かったんだけど、今回はほとんど人形のような役回りで、見せ場が少なかったかもしれない。とはいえ、怒った演技が効いていたかな。

万場木留美子を演じた吉川愛は、「カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~」がとても記憶に残っているんだけれど、今回も彼女の上手さが際立っていた。化けられる系の女優さんになるかな。

途中で転向しちゃったけど、溝端淳平が演じた片居くんの不器用さもうまく描けていたと感じました。

このドラマで秀逸だったのは、増田貴久が演じた只野くん──だったとわかったのが最終回。当初は狂言回し的で、役どころ以上に居ても居なくてもという感じだったけれど(それがまた「レンタルなんもしない人」の森山将太役のようなはまり役だったんだけど)、最後になって彼が「人をつなげる役」という難しい役どころをすんなりと演じていたことに気づかされました。

青春群像のギャグ漫画が、心理的な背景をもった多様性を描く学園ドラマになっていた、といえるかもしれないですね。

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