ドラマ「流行感冒」で気づかされた100年ひと昔

BSプレミアム4月10日(土) よる9時に放映されたドラマ「流行感冒」がむむっと唸らされる内容でした。

ドラマ「流行感冒」とは

今から約100年前、全世界を未知なる恐怖に陥れた「スペイン風邪」。このドラマは、感冒流行の中、理性を失い無闇に人間不信に陥った主人公が、人への信頼を取り戻し日常に帰るまでの‘心理的な綾’を描いた物語である。

【放送予定】BS4K:2021年3月27日(土) よる9時
   BSプレミアム:2021年4月10日(土) よる9時
【原作】志賀直哉「流行感冒」
【脚本】長田育恵
【音楽】清水靖晃
【出演】本木雅弘、安藤サクラ、仲野太賀、古川琴音、松田るか、石橋蓮司 ほか
【制作統括】松川博敬  
【演出】柳川強
https://www.nhk.jp/p/ts/DGZ2952N76/

本木雅弘演じる主人公が作家先生ということで、原作者の志賀直哉を当て込んでいるものと思われものの、強い奥方といい本人の神経質なところといい夏目漱石のイメージのほうが強いかも。

というか、志賀直哉って「小説の神様」と言われるのは知っているものの、あまり本人にスポットライトが当たることはなかったのではないかな。

白樺派らしく郊外に住んでいる設定にはなっていたが。

Key Learning

疑心暗鬼で家族やコミュニティが簡単に壊れていくようすは、コロナ禍の現状を彷彿とさせるものでした。

もちろん、そういう意図があったのでしょう。

ただ、いたずらに感染症の恐ろしさを強調することなく、あくまでホームドラマ、家族や人間のつながりにフォーカスしたつくりは、観ていてホッとするものでした。

カミさんはもっくんがピッタリだと言っていましたが、ワタシは古川琴音の上手さが光っていたように思います。

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