ドラマ「神様のカルテ」が滋味深かったのでメモしておきます

2021年第1クールの連ドラ

2020年はコロナ禍でドラマ撮影の現場も混乱。

それが(どうやって感染症を予防していくかという意味で)落ち着いてきたのが秋口でしょうか。

そのころからのドラマ撮影では、こうした悪影響を排して、なかなか見ごたえのあるドラマが増えてきたという印象があります。

その代表的な作品が、この「神様のカルテ」でした。

「神様のカルテ」

『医師の話をしているのではない。人間の話をしているのだ』―良い医師とは何かを考え、患者と正面から向き合う、1人の若き医師の苦悩と成長を描いたシリーズ累計330万部を超える大ベストセラー小説「神様のカルテ」を、テレビ東京にて福士蒼汰主演でドラマ化!原作「神様のカルテ」「神様のカルテ2」「神様のカルテ3」「新章 神様のカルテ」計4冊の長編を、2時間×4話の計8時間という大型スペシャルドラマとして、2021年1月クールで放送いたします。
「24時間、365日対応」の病院で働く主人公・栗原一止(いちと)を演じるのは、今回がテレビ東京のドラマ初出演・初主演となる福士蒼汰。俳優生活10年目を迎えた今年は、爽やかなイメージから一転、ダークヒーロー役に挑むなど新境地を開拓し続ける福士が、一見風変りな心優しき内科医を演じます。福士は今回、初めての医師役となります。
物語の舞台は信州の一地方都市・松本。「24時間、365日対応」の地方病院で働く風変わりな医師が、 患者や恩師との別れ、地方医療の現実を経験し、「良い医者とは何か?」を追い求める軌跡を描きます。医療現場で患者と接する主人公たちの懸命な姿、真摯に“命”と向き合う姿を通して、“命の尊さ”、“人の優しさ”、“心のつながりの大切さ”を伝えていきます。

生きづらい時代の今だからこそ、人々の心に寄り添う物語を届けたい――
そんな想いを込めた、2021年冬にお送りする心温まる人間ドラマに、どうぞご期待下さい!

Key Learning

白い巨塔やらブラックジャック、ドクターXといったドクターものとはかなり趣向の異なるストーリーでした。

多忙の現実のなかで「悩む」ことは、自らの不安を大きくするだけというセオリーにどう抗うのかが、このドラマの見どころでもあったかと思います。

福士蒼汰演じる主人公の、かなり特異な立ち居振る舞いが、こうした悩みの「闇」をうまく反転させて、問題を解決するのではなく、できごとを淡々と描いていくという「ものがたり」に昇華していたと感じます。

2時間枠を計4話という変則的な連ドラでしたが、寅さんや浜ちゃんのようなシリーズ映画的な統一感と安心感が漂い、シリアスな題材と劇を融合させることができたのではないでしょうか。

「神様のカルテ」の原作マンガ


神様のカルテ /小学館/夏川草介