#刑事コロンボ 再放送で #エド・マクベイン 原作の回がおもしろかった件

NHK-BSで放映されている「刑事コロンボ」TVシリーズの再放送。

日本で最初に放映されたのは1968年から10年間ということで、ボクも毎回集中して視ておりました。

現在やっている再放送はほとんどチェックしていなかったのですが、たまたまチャンネルを変えたタイミングでこの「死を呼ぶジクソー」の回が始まったので、そのまま観続けてしまいました。

アメリカの著名な推理小説作家のエド・マクベインが原作ということで、「刑事コロンボ」レギュラー・シリーズとはまったく異なるつくり方。

「刑事コロンボ」シリーズは倒叙もの(犯人と犯罪が冒頭で明示され、刑事や探偵らが謎解きをしていくスタイル)の金字塔と言われていますが、この回で犯人は不明のままコロンボの捜査が進んでいきます。

同僚も多数出てきたり、コロンボが負傷したり、いろいろ変装したり、トレードマークのよれよれのコートの出番も少ない。

要するに、この脚本はコロンボである必要があったのかと疑問になるぐらい設定が逆になっているのですが、コロンボのキャラクターを上手に取り入れてエピソードに仕立ててもいるんですね。

ということで、そんなところに驚かされ、笑わされながら、最後まで観てしまったわけです。

原作が強かったからなのか、キャラ設定がしっかりしていてブレなかったからなのか、どちらにしても制作サイドのキレを見せつけられた回でした。

日本のスピンオフも工夫が必要だよなあとも感じた次第。