2022年12月14日
#刑事コロンボ 再放送で #エド・マクベイン 原作の回がおもしろかった件
NHK-BSで放映されている「刑事コロンボ」TVシリーズの再放送。
日本で最初に放映されたのは1968年から10年間ということで、ボクも毎回集中して視ておりました。
現在やっている再放送はほとんどチェックしていなかったのですが、たまたまチャンネルを変えたタイミングでこの「死を呼ぶジクソー」の回が始まったので、そのまま観続けてしまいました。
(64)「死を呼ぶジグソー」
(64)「死を呼ぶジグソー」 - 刑事コロンボ
何度見ても新しい!ミステリードラマの金字塔。原作はエド・マクベイン〈87分署〉シリーズ。ジグソーパズルのように切り取られた写真は大金のありかを示すものだった!下町のアパートで撃ちあいの末に死んだ2人の男。1人はジグソーパズルのように切り取られた写真の一部を握りしめていた。事件を新聞で知って警察署を訪れた保険調査員のクラッチによると、この写真はかつて彼が調査をした銀行強盗事件で奪われた400万ドルのありかを示すものだという。残る写真のピースを持つ人々を追って、コロンボはさまざまな人物に変装し、...
アメリカの著名な推理小説作家のエド・マクベインが原作ということで、「刑事コロンボ」レギュラー・シリーズとはまったく異なるつくり方。
「刑事コロンボ」シリーズは倒叙もの(犯人と犯罪が冒頭で明示され、刑事や探偵らが謎解きをしていくスタイル)の金字塔と言われていますが、この回で犯人は不明のままコロンボの捜査が進んでいきます。
同僚も多数出てきたり、コロンボが負傷したり、いろいろ変装したり、トレードマークのよれよれのコートの出番も少ない。
要するに、この脚本はコロンボである必要があったのかと疑問になるぐらい設定が逆になっているのですが、コロンボのキャラクターを上手に取り入れてエピソードに仕立ててもいるんですね。
ということで、そんなところに驚かされ、笑わされながら、最後まで観てしまったわけです。
原作が強かったからなのか、キャラ設定がしっかりしていてブレなかったからなのか、どちらにしても制作サイドのキレを見せつけられた回でした。
日本のスピンオフも工夫が必要だよなあとも感じた次第。