ボクが著書でアフリカン・アメリカンと表記してきた人たちのこと

「アフリカ系アメリカ人」「黒人」、どちらが正しい呼び方? という記事が気になりました。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/06/post-93744_1.php

ジャズについて原稿を書く仕事をしていると、この表記に迷うことがあります。著書を上梓する際にも、少し神経質になって調べてみたのですが、黒人という表記が一般的だったのに対して、少し抵抗があったことから、「アフリカン・アメリカン」と書くようにしてきました。

しかし、ジョージ・フロイドさん死亡事件を機に拡大している「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」運動によって、ブラックという呼び方を「してほしい」という風潮になっているようなのです。

この記事では、CBSニュースが「アフリカ系アメリカ人」という言い方を基本にしていることを引用していますが、これが「正しい」というわけではないことも指摘しています。

アフリカン・アメリカン(アフリカ系アメリカ人)は、公民権運動の活動家ジェシー・ジャクソン氏が1980年代にこれを標準化しようとしたことに基づくもの。

いずれにしても、表記は揺れるものであり、多分に政治的な影響を受けたりします。

これからどのような言い方に変化していくのかも、ジャズと縁がないとは言えない事象なので、注視していきたいと思います。