和歌山の山奥の限界集落にあるシェアハウスで「山奥ニート」の生活を送るようすをイントロに、カップルになった居住者に子どもが生まれて、平穏なはずだったシェアハウスになにやら劇的な変化が起こりそうだという場面を切り取った内容。
こういう「なにかが起こる兆候」をとらえるのがホントにこの番組は上手い。
兆候はドキュメンタリーの核となるものだと言われていますが、確かに説明的になればただのレポートだし、思惑が入りすぎるとフィクション(あるいは田舎芝居)になりかねない。
答えを出さずに兆候をチラ見せして、あとは見た人が考えることこそが、凡庸な「世界不思議発見」に陥らないキーポイントなんでしょうね。
この回の流れを変えたのが、86歳の中岡さんの豹変。さて、どうなるんでしょうね。事実は小説より奇なり、でなければノンフィクションの意味がないわけです。