YouTubeの著作権管理ツールを利用したJASRACの新たな許諾契約はザルの目を少しは細かくできるのか!? [ニュース拾い読み]

2023年2月に、GoogleとJASRACが新たな許諾契約を締結した、というニュース。

Googleの動画配信プラットフォーム YouTubeでは、許諾を得ない第三者のコンテンツ(音源)をBGMなどで使用したアップロード動画が著作権を侵害する行為として問題視されてきた。 

YouTuberの活躍と収入の多さが話題になればなるほど、管理機関としてのJASRACの対応が問われていたわけだが、ようやくIT化によって(Google側の対応だけど)、使用の紐付けと追跡が簡便かつ正確となり、利用される側のコンテンツ制作者への利益配分が、かなり自動的に、すなわちこれまでのようなアバウトと感じられるような方法から心理的に納得のできそうな誤差の範囲内で把握できるようになった、ということになろうか。

記事では ContentIDについて説明しているが、このフィンガープリントという技術による動画への利用状況の同定によれば、かなり機械的に検出することが期待できそうだ。

私はコンテンツを登録する側の経験はないが、この取り組みでクリエーターのモチベーションか下がることはないのではないかと思う。

逆に、配信などで利用者側としてJASRACへの申請の経験はあるのだが、これはWeb上で処理できるようになってかなり負担は軽減したものの、もっとシームレスで手間の要らない、スマート・コントラクトなシステムの導入があれば、著作権を意識せずにクリエーターも利用者もWin-Winになれるフェーズが見えてくるはずだ。

そんな世の中が早く訪れることを、願うばかりなのだが……。