「アンラッキーガール」が提示した“人生にとって不幸とはなにか”というヘーゲル的命題[TVながら観memo]

2021年第4クールのTVドラマ。Craftにメモが残っていたので思い出しながら書いている。

次々と不幸が襲ってくる不定理ストーリーは過去にもいろいろあった。私が思い出すのは遊人のマンガかな。

福原遥さん演じる福良幸の運のなさにもめげない姿に助けられながらギャグとして降りかかる不幸のエピソードを笑って観ていたけれど、実はリアルな裏付けがあったりするエピソードだったりするところがコントドラマとは一線を画するところかな。

ドラマとしてのオチはやはり過剰な演出に頼らざるをえなかったようで、それはそれで想定内だったと言えるかもしれない。個人的には不幸に対立すべき現象としての愛の描き方について、3人の女性の関係性やそれぞれの家族像のヴァージョンアップといった試みを織り込んでもらえたら、ドタバタを上手にコントドラマに仕立てた作品という評価以上に評価されるようになったんじゃないかと思う。