映画「 #レナードの朝 」[TVながら観メモ]

BS-NHKで放映していた名作。録画して鑑賞。

前に観た記憶もおぼろげで、今回は最初からちゃんと観ようと映画館モードで臨む。

前のときも感じていたのだけれど、邦題にある”レナード”が決して主人公ではなく、エピソードのひとつなのだけれど、やはり演技がすごいのでつい惹き込まれてしまうのだ。

全体的にはロビン・ウィリアムス演じるDr.セイヤーが主であり、彼のロマンスで幕を閉じるという。おそらく悲劇的なストーリー展開を緩和するための演出だったのだろうけれど、そんな温度差が今回も気になった。

最初からジックリ観ることで、あのラストシーンが冒頭のDr.セイヤーの病院での面接、「私は失敗にもめげず、ねばり強く物事(研究)を続けることができます」という自己紹介につながることに気づき、しっかり伏線を回収していたわけで、なるほど名作であると感動を深くしたわけなのだ。

鑑賞中も度々『アルジャーノンに花束を』を想起したが、2人の視点へ広げたことでより重厚な作品となったと言える。

原題の目覚め”はレードだけのことではないのだから。

#レナードの朝