生徒に寄り添うということを心眼が導いてくれたのだろうか

Eテレ「全盲の中学教師 最後の授業で伝えたこと – 記事 | NHK ハートネット」が圧巻だった。

30代で両目を失明した国語教師の新井淑則さいの、定年最後の数ヵ月を追ったドキュメンタリー。

よしのり先生の“超人的”な授業風景のみならず、自らのハンディキャップを負い目ではなく生徒と同じ目線に立てるという強みに転じて接する姿が印象的だった。

盲導犬との別れの決意にも彼らしさが滲む。

そして、最後に副担任を受け持ったクラスに向けての言葉。

恩師と呼べる人を含めて、人生は出逢いだけど、それは天まかせの運次第ということでもある。

よしのり先生に出逢えた生徒たちはなんと運の良かったことだろう。

いや、出逢わなくても、反面教師だっている。なにより、そんないろいろな人と出逢うため、恐れず人のなかへ飛び込む勇気が必要だということも、教えてくれたのではないだろうか。