日本発のドラマは世界標準になれるのか

NEWS PICKSの「【解説】日本の『3つのドラマ』が海外でバズる背景」という、フリー・ジャーナリストPatrick St. Michel氏の記事が興味深かった。

日本で制作されるドラマ(主にテレビ)はドメスティックでガラパゴス化しているとさえ揶揄されて久しい。

そんななか、「今際の国のアリス」のシーズン2と「FirstLove 初恋」というNETFLIX制作のドラマが海外でも評価されている。

表立った原因は、海外でもリアルタイムに正規品を鑑賞できるストリーミング・プラットホームが台頭し、それまでこうした動きに否定的(閉鎖的)だった日本のエンタメが、許容する方向へ動き出したことが大きい──と記事では分析している。

このドラマ2作品の成功の前に、アマゾン・プライム・ビデオの「ドキュメンタル」「バチェラー・ジャパン」の成功があったとの指摘も重要だ。

そして、「今際の国のアリス」 「First Love」の成功にDisney+やAppleも続くだろうと予測している。

ところが、2022年の日本国内で最もヒットしたドラマである「silent」は、こうした分析とはマッチせず、前2作とは一線を画しているという。

記事では、その謎を解き明かすまでには至ってないが、脚本家・生方美久の日本語へのこだわりを満載したというこのドラマが海外でも評価されたことは、日本のエンタメ界に大きな刺激になっていることだけは間違いないようだ。