ヤフコメ閉鎖についてのメモ

IT大手のYahoo!が、Yahoo!ニュースのコメント欄「ヤフコメ」を一部の記事で閉鎖

Yahoo!はこれまで誹謗中傷対策を実施してきたが、今回の一部の記事を対象にした閉鎖の理由を明らかにしていない

ネットの誹謗中傷をめぐっては、侮辱罪の厳罰化を織り込んだ改正刑法が成立している

「ヤフコメ」は、多様な意見を共有し新たな視点を得るきっかけを創出する目的で設置

今回のコメント欄を閉鎖は「NEWSポストセブン」「週刊女性PRIME」「東スポWEB」の3社

きっかけとして挙げられているのは、小室眞子さんを結構めぐる報道で2人を中傷する悪質な書き込みがあったこと

複数の関係者によると、半年前から報道各社に過度な「釣り見出し」をやめるように要請、対応不十分の車とは契約解除を検討しているとのこと

★コメント欄を閉鎖については「多様な意見を共有し新たな視点を得るきっかけを創出する」と言う目的から外れる対応であり、これを危惧する意見には同意できる

★問題として切り分ける必要があるのか「釣り見出し」の部分ではないか?

★発信者側のリテラシーとコメントを書く受け手側のリテラシーの問題か?

★発信者側に、受け手側に「釣り見出し」的な表現を受け止めるリテラシーがあるとの「甘え」があるのでは?

★政治や醜聞をシニカルに笑える知的能力は必要

★しかし、「釣り見出し」で煽っておきながら、「理解が足りない」と読者を突き話すのはメディアとしていかがなものなのか

★「多様な意見を共有し新たな視点を得るきっかけを創出する」という目的を踏まえた見出しや内容の発信で、情報リテラシーを高めていくのが本来の姿であると思う

★人格否定の問題は、議論の方法論の醸成で語られる(学ばれる)べき

法政大学メディア社会学科の藤代裕之教授のコメント
Yahoo!では、AIと8人ででコメントをコントロールしようとしていたが、結局コントロールできなかった
制御できていないのだから「止める」と言う選択肢は合理的ではないか
残すのであれば、当然、人間の目をもっと入れて、ヘイトとかフェイクが書き込まれないようにしなければならないし、書き込まれたら消すなどの対応が必要
その際には、どういう編集報酬でコメントに対応しているかを開示する必要がある
記事の恣意的なコントロールができないように「問題視する基準の明確化を」

★例えば“両論併記”については数量的な不平等を許容してしまう(賛成が9、反対が1でも、1つずつコメントをあげることによって5対5の互角に見えてしまう)ため、こうした問題についてもコメントに対しては考えていかなければならないメディア全体の課題ではないか

「匿名」が抽象性を高めて、論点がずれてしまうリスクを高めるしまうという指摘も

WEB3.0の時代における「言論の自由とはなにか」を考える(アップデートする)必要性がある

参考:MX TV「堀潤のモーニングフラッグ」2022/06/17放送分