#国際共同制作ドラマ #マイスモールランド 観たよ

在日クルド人の女子高生の視点を通して描く すぐそばの物語」というコピーの付けられた、ドキュメンタリータッチのドラマ。

クルド人については、10年ぐらい前にいくつかの内戦を取り扱った映画を観たことがあって、国を持たない民族であること、アフガン侵攻でたいへんな目に遭っていたこと、プリミティヴな音楽が生活のなかに共存している人たちであること、などをボンヤリと認識していたぐらい。

ロシアの劣化ウラン弾の被害を受けていたことなどは、記憶に残っています。

このドラマは、そうしたクルドの説明的あるいは理解促進のものというよりは、日本の難民制度の(対応の)ひどさ、未熟さ、国民性の残酷さなどへの問いかけになっていると感じました。

言語を含めた日本の環境へ適応する子どもたちに比べて大人(親の世代)はそれが捗らず、家庭内分断をも引き起こしているようすは、日本の家庭の親子事情にも煮ているかもしれません。

分断が(理解度の)格差によって生み出されるようすが、とてもシリアスに描かれていたと感じました。

ドラマではあるものの、「解」のない終わり方もまた、複雑な分断事情を反映しているかのようです。

彼女たちの「未来のなさ」を感じることは、日本の未来のなさに気付くこと、なのではないでしょうか。

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