ネットの誤情報に関する注意喚起について
平日のおひるぐらいまでに、朝のニュースをまとめて動画コンテンツを作成するのを3ヵ月ぐらい続けています。
音楽ニュースを中心にと思っていたのですが、イヴェントに関係する新型コロナのニュースが必然的に多くなり、いまはウクライナ戦争が取り上げるヘッドラインのトップに並ぶ日々が続いているという状態。
フェイクニュースには注意をして、その地雷を踏まないように検証はしていますが、そうした努力をムダにするほど世の中にはフェイクニュースがあふれ、排除の努力がムダになるような、すなわちフェイクニュースと同列に見られているのではないかという無力感にさいなまれることもしばしば。
MIT Technology Reviewのサイトは信頼度が高いものとしてチェックしています。
「露 ウクライナ侵攻で広がるデマ、片棒を担がないためには?」とタイトルされたこの記事はまさにタイムリーな内容。
執筆者は米国版 デジタル・カルチャー担当上級編集者のオルハイザー氏で、彼女は「ワシントン・ポスト紙でデジタルライフを取材し、アトランティック・ワイヤー紙でスタッフ・ライター務めた」という経歴の持ち主とクレジットされています。
自身もウクライナ人で、誤情報に関する報道に携わった経験もあるジェーン・リトビネンコのようなジャーナリストは、ウクライナの慈善活動やニュースメディアを支援したい人向けにまとめた情報を共有し、今回の侵攻を正しく捉えるために欠かせない背景情報も発信している。その他のジャーナリストの間でも、避けるべきプロパガンダまみれのニュースメディアおよびソーシャルメディアのアカウントを、クラウドソーシングで一覧化する動きが出ている。べリングキャット(Bellingcat)のサイトでは、虚偽であることが判明した主張をスプレッドシートで公開して随時更新している。現地ニュースメディアのキエフ・インディペンデント(Kyiv Independent)は、ツイッターでコンスタントに最新情報を配信している。
https://www.technologyreview.jp/s/269876/how-to-avoid-sharing-bad-information-about-russias-invasion-of-ukraine/
見た、聞いた、から大丈夫ではなく、「裏をとる」という取材の基本を、まず知っておきたい(そうした仕事をしたことのある人は改めて確認したい)と思わなければならないのでしょうね。
脊髄反射が主流になっているネット情報社会だからこそ、情報の扱い方の基本が問い直されているのだと思います。