書を読むために街へ出ようという時代を寺山修司はどう思うだろうね

「恵比寿の動く歩道で出版事業の実証」という見出しに惹かれて読んでみたこの記事。

https://www.projectdesign.jp/199902/news/008683.php

2020年10月29日、サッポロ不動産はデジタルサイネージで展開する、街を舞台にしたブックレーベルという新たな出版事業の実証実験を開始することを発表した。場所は恵比寿ガーデンプレイスの動く通路「恵比寿スカイウォーク」で、10月31日より開始する。

「動く歩道」と「出版事業」の繋がりがまず「?」だったのですが、サッポロ不動産→恵比寿で納得。

デシタルサイネージに小説や漫画を“表示”する実験ということなのですね。

過去の、ポスターを使った作品発表なんかとの違いがビミョーだし、デシタルサイネージがデバイスとして目新しいのかもビミョー。

1日1話、または2話ずつ物語が進行し、14日でストーリーは完結。放映した作品は、その翌日に公式HP上で、24時間限定公開をする。公式HPでは、作品オリジナル特典付き書籍の予約を受け付け、予定受注数が一定部数を上回った場合のみ、書籍として販売する。

広告として露出チャネルを増やすというのが狙いなのかと思いますが、コンペ的な要素が大きくなれば、作者はネームバリューを求められるようになるはずで、出版事業の裾野や需要を広げるという目的からは離れていくのではないでしょうか。

もしかしたら、想定外の効果や使い方が見つかるかもしれないので、結果を期待して待ちたいですね。