「文藝春秋」誌のnote移行で考える雑誌メディアの今後

総合月刊誌「文藝春秋」が、メディアプラットフォームnote上にデジタルでの定期購読サービスをスタートさせるというニュースがあった。
月額900円で記事は読み放題になるそうだ。

「文藝春秋」の現状

「文藝春秋」は大正12(1923)年に創刊。文藝春秋社の“顔”として、日本の文化を先取ってきたメディアと言えるだろう。
しかし、読者の高齢化が進み、一向に進まない若年層への訴求にしびれを切らして、月間2000万人のアクティブユーザーを抱えるnoteへ触手を伸ばしたというわけだ。
最盛期から半分ほどに発行数が減り、7割が60代以上という読者層を見るまでもなく、なにか手を打たなければならない状況であったことは言うまでもない。
編集者の大半は20代なのに、同世代に読まれていないことが問題になっていたという。
そこで目を付けたのがnoteだったというわけ。

「文藝春秋」とnoteの親和性

記事では、部数の減少とコンテンツの関係について少しだけ触れているが、「ウェブ=わかりやすさ」と「紙=硬派で格調高い」という文体の違いを引き合いに出して、それに対して文藝春秋編集部のデジタル部門統括の村井氏は「敷居は下げてもクオリティは下げないが、実現できると思っています」と答えている。
「文藝春秋」の定期購読者(年間購読)は3万人。それに匹敵するnoteの定期購読者を獲得するのが目標という。

まとめ

個人的にはおもしろいチャレンジだと思うので、経過を見ていきたいと思っています。