「デジタル・タトゥー」は、それが対岸の火事ではないことを知るための“再現ドラマ”

「デジタル・タトゥー」とは

NHKで放映されたテレビドラマ。

「デジタル・タトゥー」放送予定とスタッフ

総合:2019年5月18日(土)スタート よる9時から9時49分・連続5回

BS4K:2019年5月15日(水)スタート よる7時50分から8時39分・連続5回

【作】浅野妙子

【音楽】蓜島邦明

【出演】

高橋克実 瀬戸康史

唐田えりか 竹財輝之助 今野浩喜 アイクぬわら 飯田基祐 久保田紗友 荒井敦史

近藤公園/中村靖日 中越典子/徳永えり 矢田亜希子/朝加真由美 八嶋智人 伊武雅刀

【演出】梶原登城 橋爪紳一朗

【制作統括】海辺潔

「デジタル・タトゥー」あらすじ

岩井堅太郎は元東京地検特捜部検事。追いかけていた疑獄事件が政治家秘書の自殺によって幕を引かれ、失意のなか検事を退職、弁護士となった。ある日、タイガという若者が岩井の元を訪れる。タイガは年に数千万稼ぐ人気ユーチューバーだが、ある動画をキッカケに炎上、何者かに駅のホームで突き飛ばされたと言うのだ。殺害予告を出した者の特定を依頼された岩井が捜査を始めると、タイガは疑獄事件の首謀として追いかけていた政治家、伊藤秀光の息子であることが判明する。タイガの狙いは何なのか…?命を狙われているというのは本当か…? 疑念を抱えながら、アナログ人間・岩井のネットとの格闘が始まる…。

https://www.nhk.or.jp/drama/dodra/tatoo/html_tatoo_midokoro.html

「デジタル・タトゥー」のポイント

登場人物の関係性が狭く、それがラスト展開と絡まっているために、前半の構成に少し無理が感じられた。

しかし、扱っている題材=デジタル・タトゥーを浮き立たせるための効果はあった。

ネット炎上という、映像に表現しにくい題材であることを割り引いても、ドラマとして成り立っていたと思える。

「デジタル・タトゥー」から学ぶこと

モラルで片付けるのではなく、また、片付けられる問題でもないことを伝えることができる作品。

弁護士という立場でなければ先へ進めない箇所もあったが、特殊なテーマのドラマではなく、身近な話題であるというスタンスは感じられた。

ただ、投資詐欺などのテーマでも多くありがちだけれど、政治家を絡めた最終幕への流れはちょっと平凡だったかな。いま、政治にリアリティが感じられないこともあるので、もうひとひねりあってもよかったかも。