「熱風」2018年6月号の高畑勲追悼特集で久石譲が映画音楽について語っている内容がおもしろい件

久石譲「またいつか、どこかで」から。
高畑さんが気に入ったという、久石さんが手がけた映画「悪人」の音楽について。
「登場人物の気持ちを説明するわけではなく、シーンの状況にも付けない。観客のほうに寄り添っている音楽のあり方がいい」と。
この言葉を受けて、「かぐや姫」に取り掛かる時、それを心がけたそうです。
つまり、登場人物の感情やシーンを動きに合わせると言う訳ではなく、「観客が自然に映画の中に入っていって感動するのをサポートするくらいでいい」と。
それから久石さんは「“引く”ようになっていった」そうです。
そして、ハリウッド映画音楽の批判。
ある意味で、新海誠監督とも通じる、つまり音楽は音楽として映像に添わせる──という考え方に通じるのかもしれないかな。