2018年1月25日
懐かしツールズ:Canon社製NAVIは八方美人だっただけに痒いところに手が届かなかった
写真の整理をしていたら、こんなものが出てきた。
1993年末か1994年初頭あたりに撮ったもので、写っているのはCanon社製のNAVIという複合パソコン。
複合というのは、電話とFAX、ワープロ、プリンターが一体になっているという意味。
1998年に発売されたときは60万円近くして、スティーヴ・ジョブスもその先進性にびっくりしたという逸話が残されている。
ボクが買ったのはそれから5年ぐらいしている普及期だが、20万円ぐらいはしたんじゃないだろうか。
フリーランスでライターの仕事をしていると、固定電話にFAXは必需品だった時代。FAXのスペースを基準に考えると、これはかなりコンパクトだったと思えた。
ところが、電話の置き場所に固定してしまうとパソコンとして使うには使いづらい。
ソフトも自由に選べず、あっさりと電話&FAX専用機になってしまった。
パソコンについては、そろそろラップクラッシャーと言われたものから、ようやく鞄に入れて持ち運びができるラップトップが出てきたころだったろうか。そうなると、このトロいマシンで原稿を打つ気にはなれなかった。
いまや、ウチにはFAXはもちろん、固定電話もない。
このころはノマドワークなんて夢のまた夢。
しかし、20年で環境は激変している。
20年後、そろそろライターの仕事は無理かなぁと思う年齢になるだろうが、それを補ってくれる技術革新があるだろうか。