ネットの匿名書き込みによって信じられない損害賠償金請求をされてしまったというニュースに隠されていそうな怖い話

 

200万円近くの損害賠償金請求があったことで話題になっていますね、ネットに書き込んだ誹謗中傷の書き込みに課せられた報復の件。

 

 

これは「ものを書く」ということに気を遣って生きてきた者として、時間を込めて改めて警鐘として使わせてもらおうと思って、まず上記のこの話題に関するオリジナルと思われる「FRIDAYネット」を調査。

ふむふむ、20代の女性がネットの匿名掲示板でたまたま行き当たったベイスターズの井納選手の奥さんの写真に悪意のあると判断されるコメントを残し、それに対して井納選手側からプロバイダーへ投稿者特定のための情報公開請求があり、そのやりとりのなかから本人が井納選手の代理人弁護士に連絡したことで特定され、200万円近くの損害賠償金請求をされる裁判になっているというものです。

なんとなく話が膨らみすぎているなぁと思いながらも、君子危うきに近寄らずだとか、文は人なりなんだから匿名だからと言って悪口を書いちゃダメとか書こうと、さらに調べていると、こんな記事が出てきましたよ。

 

 

この記事では、雑誌「フライデー」の記事の紹介と、それを後追いしたテレビ朝日系「モーニングショー」などに触れて、この一件の経緯をなぞっていたのですが、驚いたのが「2018年1月30日追記」とされた部分。

この記事がアップされてから井納選手の奥さんの代理人弁護士から連絡があったそうで、そこには奥さんからのコメントが記されています。

それによると、「フライデー」の記事に端を発する一連のニュース(つまりこのブログ記事もそのひとつですが)は、「事実と異なる内容」であるというのです。

そもそも井納選手の奥さんが誹謗中傷されていたのは約3年前からで、弁護士に相談していたこと。

その内容は事実と異なり、プライベートなものも多数あったこと。

その投稿者が「フライデー」に情報を提供したこと。

投稿者が代理人弁護士に接触したことはなく、それによって本人が特定されてといった「フライデー」の記事は嘘であること。

といったものです。

ということは、そもそもこのテーマを取り上げてなにかを書こうとしたこと自体を否定されるに等しいぐらいの、フェイク・ニュースだったということになります。

これは、「面識のない人の写真にあまり褒められたものじゃないコメントをしたらとんでもない事件に発展してしまった」というようなものじゃなかった可能性がありますね。

「フライデー」の記事では、訴えられた女性が途方に暮れているという論調でしたが、なんとなく違和感があったのは、そこに違う目的があったかもしれないからでしょう。

誹謗中傷事件自体は、提訴されて損害賠償金額も出ているので、「なんでこんなことになったのか……」といった曖昧なレベルではないはず。

しかし、そうであれば粛々と立件されて、ニュースバリュー的にはかなり落ちるでしょう。そうなると、続報は望めなくなって、なんとなくまた「井納選手の奥さんが執念で裁判を起こした」的なイメージのまま人の口に上らなくなってしまうのかもしれません。

それを目論んでいたのか……。

もし続報があれば、チェックしたいと思います。